宇宙服の進化ギャラリー:初期の与圧服から次世代レオタード式まで « WIRED.jp 世界最強の「テクノ」ジャーナリズム
初の世界一周単独飛行を行ったアメリカの飛行士ウィリー・ポストは、与圧服の革新者としてもよく知られている。1934年4月、彼はロサンゼルスにあるB.F.グッドリッチ社の工場を訪れ、「約12ポンドの圧力(高度5,500フィート相当)でも機械操作や生命維持を実現するゴム製スーツ」を注文した。この与圧服を使用した最初のフライトで、ポストは40,000フィートという高度記録を樹立し、ジェット気流を発見した。
後に復元されたポストの与圧服(左の写真)を見ると、木綿の服全体がラテックスで覆われている。また、ガラスのサンバイザーが付いた金属ヘルメットはネジで首に固定されている。この与圧服はももひき、内側のゴム製の加圧層、外側の布パッド層など何層にも重なっており、この特徴は最新の宇宙服にも見られる。
数社のアメリカ企業が1940年〜1943年、与圧服を研究・生産していたものの、多くはSF映画と同じように、透明のドーム型ヘルメットや着用者の動きを大きく制限する気密ゴム繊維を特徴としていた。しかし、エンジニアであるラッセル・コーリーのXH-5、「トマト青虫スーツ(Tomato Worm Suit)」(右の写真)の開発により与圧服は大きな躍進を遂げる。ひざ、おしり、ひじの継ぎ目が体の関節に沿ったトマト青虫の体に似た構造で、初期のデザインにはなかった機動性が備わった。
